夏の運転はオーバーヒートに注意!

夏になると「車から火が出た」などのニュースも増えますが、これの原因の多くはエンジンのオーバーヒートによるものです。
特に夏はオーバーヒートを起こしやすいので注意が必要です。
これは気温の関係で、夏の暑い時期に長時間運転していると起こす場合もあります。もちろん整備次第です。
オーバーヒートとは
オーバーヒートとはエンジンが高温になり、焼き付いてしまう現象です。
エンジンは常に爆発を起こしているのですが、それをクーラント(冷却水)で冷やしながら高温になりすぎないようにバランスをとっています。
一定の温度を超えてしまうとエンジンが焼けてしまい、走行不能になってしまいます。
ひどい場合はエンジンから出火したり、火は出なくてもエンジンを損傷して使い物にならなくなるケースもあるので注意が必要です。
オーバーヒートの原因
クーラントの不足や漏れ、劣化
クーラント(冷却水)が減っていたり、漏れていたり、何年も入れ替えをせずに使っている場合などの原因でオーバーヒートを起こす場合があります。

このクーラントは車種によって赤や青、緑など色が違うので補充などする場合は必ず確認しましょう。
ウォーターポンプやホースの異常
クーラントを循環させるのがウォーターポンプです。
このウォーターポンプに異常があったり、循環しているホースが劣化していたりするとクーラントが漏れてオーバーヒートの原因になるケースもあります。
エンジンオイルの劣化や不足
エンジンオイルが劣化したり、漏れていたりするのもオーバーヒートの原因になります。
エンジンオイルは定期的に交換するようにして、その際に漏れなどがないかチェックも必要です。
オイル交換はディーラーやカー用品店、ガソリンスタンドなどで行ってもらうことが多いと思うので状態を確認してもらいましょう。
サーモスタットの故障
サーモスタットとは上記のクーラントの調整を行うバネのようなパーツで、長年乗っていると劣化というか故障することがあります。
7万キロ以上の車の場合は交換をおすすめします。
オーバーヒートの症状
実際のオーバーヒートの症状は主に以下のようなものになります。
- エンジンルームからの煙
- 水温計の目盛りが高くなっている
- アイドリングが安定しない、エンジンが止まる
- 加速が悪い、加速しない
- エンジンからキンキンやカンカンといった音がする
- 何か焼けてる匂いがする
といったものになります。
必ずといっていいのが水温計の目盛りがHの方に近くなっているハズです。
水温計はこんな感じものです。

車種によって見た目なども違いますがスピードメーターや給油計の近くにあります。
走行中に上記のような異常を感じた場合、必ず水温計をチェックしてください。
これがHのレッドゾーンに入っているとエンジンに重大な損傷を受ける場合があるので注意する必要があります。
普段から水温計などの計器類を時々見るクセをつけておくのもいいですね。
私は2度経験してます
実は私は2度オーバーヒートを経験してます。
まぁアメ車なのであるあるなのですが。
1回目(1台目)はクーラントの漏れです。
これはウォーターホースの劣化から来たものでした。
症状は加速がしづらくなり、インパネのエンジンチェックゲージ(異常)が点灯しました。
なんか変だ!と思いすぐに近くのスーパーの駐車場へ行きエンジン停止。
いつもお願いしている整備屋さんに電話をしたところ、オーバーヒートの可能性があるとのこと。試しに再度エンジンをかけたらクーラントがダダ漏れでびちゃびちゃ 笑
すぐに積載車で来てもらいました。
2回目(2台目)はサーモスタットの故障。
街中を走行中、信号待ちの時にエンジンルームから煙が、、、
水温計も通常100℃前後なのが110℃あたりまで上昇。
「あ、これオーバーヒートだな」とすぐにわかったので近くの駐車場で即停止。
またまた積載車で迎えに来てもらいました。
一瞬焦りましたが、一度経験しているので比較的冷静に対応できました。
まとめ
このように夏の運転ではオーバーヒートを起こしやすいですが、各パーツの故障の場合、季節に関係なく起きるので普段からの整備、水温計のチェックなどを行うようにしましょう。
私の2回目のオーバーヒートは冬でした。